現県立奈良病院は、昭和52年度に診療を開始されて以来、築32年が経過し老朽化している状況に加え、看護師不足により全ての病床が運用されていない状況です。
県内において、平成18年8月の妊婦の救急搬送において、19の医療機関において受け入れができず、その後受け入れ先の病院で死亡された事件や、平成19年8月の橿原市内で妊婦が10医療機関が受け入れできず、救急搬送中に死産した事件。更には、平成21年3月に生駒市内で心肺停止の救急患者の搬送で6病院が受け入れできず、その後搬送先の病院で死亡を確認された事件など、たび重なる救急搬送を受け入れる体制の弱さが大きな課題となってまいりました。
奈良県は、これまで県立奈良病院を建て替え案を公表し、現地(奈良市平松1丁目)と六条山地区(奈良市石木、七条西2丁目)への建設予定地が検討されており、年内にも新病院の建設地が示される予定です。
本日、地元奈良市選出の県会議員を対象として、説明会が行われました。
(現地建て替えの場合・敷地面積約5ha)画像は病院屋上から南側を見たところ。現在の敷地内にある看護師宿舎と看護学校と医師住宅を解体し、救急救命センター・手術、ICU・診療部・病棟・物流センター・外来診察・管理部門を建設する案
(六条地区への移転の場合・約12ha)画像は、県道枚方大和郡山線からの進入路(予定)その奥の森林に、新病院を建設する案