奈良県地域医療等対策協議会が主催で第1回シンポジウム
「みんなで作ろう ナラの医療」と題して行われ、
聖路加国際病院の日野原重明先生の講演がありました。
その中で、私が感銘したお話を要約いたします。
・長生きするために皆の前で、何年に何をするかを言う(宣言する)事。
・長生きするためには、自立をする事。血圧も自分で測り、自分を自分で守る時代である。
・年とともに食事を減らす。これが長寿の秘訣。(自分の活動によって食事量を変える)
・自分が他人にどう見えるかが大事。女性が化粧をするように、歩き方も重要で、スリッパ文化が日本人をだめにしている。かかとから歩くようにする。そうすると若く見える。つま先から歩くから段差でつまづくのだ。
・「ココロ」命はどこにあるのか。それは、目に見えない物であり、大切なものは、目に見えない。例えば、時間などは目に見えないが、使うことができる。何のために使うか。それを考えること、それが生き方である。
・「命を大切にする生き方」命をそこなうような戦争は絶対に反対である。
・長生きするためには、体を適当な運動と、適当な栄養が大事で、長続きする体をつくり、自分でサポートする。65歳で介護を受ける事を考えないで、少なくても75歳以上までは、自分でやる気を持つことが大事。
・人間には2万2千の遺伝子がある。80歳になると5人に1人が痴呆症になる。しかし、良い環境に触れると、痴呆症が出てこない、眠ってしまう。良い環境とは、良き友との交際また、文化芸術を生活に取り入れる事である。
・心配事があれば、歩くと良い。ストレス解消になる。
・60歳以上を老人と言っていたのは、半世紀以前で、今世界一長寿と言われる日本人は、10歳底上げをして、私は、75歳ぐらいになれば、老人と言われる新しい定義で「新老人」と言っているが、この「新老人」が次の時代のモデルになるように、75歳になれば今までやった事のないことを始める「勇気」を示す事が日本の若返りになる。
・学び続ける事、若い人と接触をし、時間を投資する事。
・音楽療法について、奈良県の特徴は、音楽療法士が岐阜と並んで進んでいる。福祉・医療をボランティアでやっているが、有料で出来る制度、法律をつくろうとしている。薬では叶えられないのが音楽療法である。
老人やホスピスで行って、率先しているのは奈良である。奈良の皆さんは、音楽療法を誇りと思ってほしい。